JDSound 宮崎社長のインタビュー
【2017.8.3 更新】有償拡張モジュールの登場にともない、内容をアップデートしました
今日からGODJ Plusの一般販売が始まり、先ほどAmazonでも取扱いがあることを確認しました。
これと足並みをそろえるように、藤本健のDTMステーションにてGODJ開発チームの最高責任者である、JDSound 宮崎晃一郎社長のインタビューが掲載されています。気になるやり取りがいくつかありましたので、いくつかピックアップしたいと思います。
GODJのラインナップについて
--もともと、もっと小さいGODJという製品もありましたが、これとは併売であると考えていいんですか?また、それぞれの価格はどうなりますか?
宮崎:現行製品はGODJの廉価版であるGODJ-Cという機材で34,800円+税で購入することが可能です。一方で、今回新たに発売するのがクラウドファンディングを行ったGODJ Plusで、こちらは49,800円+税となっており、これらは今後も併売していく予定で、お好みに合わせて購入していただければと思います。
どうやら、初代GODJは終売になったようです。スピーカーなしのコンパクトタイプの購入を検討中の方で、楽器/ハイレゾ再生機能を重視する方は、流通在庫を探しましょう。なお、GODJ-Cでも拡張モジュールのライセンスを購入することで、元祖GODJ相当にアップグレード可能です。
Wi-Fi、Bluetooth、音楽配信サービスとの提携など
--Wi-FiやBluetooth機能が中に入っているのですか?
宮崎:Wi-FiやBluetoothもUSBにアダプタを取り付けることで使えるようになる、というものです。このWi-Fi機能は、PCがなくても、ここに直接音楽をダウンロードして使えるようにするため、という目的で搭載しました。具体的に、どの音楽ダウンロードサービスと連携させるかについては、現在各社と交渉中であり、実現可能になったところでファームウェアのアップデートの形で提供していく予定です。ダウンロードだけでなく、ストリーミングにも対応できれば……と目論んでいるところですが、詳細についてはもう少しお待ちください。一方、Bluetoothにおいては2つの使い方を可能にしています。ひとつはせっかく持ち運べるコンパクトなDJ機材なので、クラブ内を歩き回っても使えるように、外部のBluetoothスピーカーから音が出せるようにする、というものです。もう一つは反対に、外部機器から信号を受けて、GODJ Plus自体をBluetoothスピーカーとして鳴らせるようにする機能です。ライン入力からも信号を受けることが可能ですが、それに加えてBluetoothでも同様のことを可能にしたわけですね。
Wi-FiとBluetoothはUSB-Aポート経由での対応というのは既知の情報ですが、音楽ダウンロードサービスとの連携を図るべく交渉中とのこと。そのうえ、ストリーミングといえば、あのグリーンのアイコンでおなじみの…… どうなるでしょうか? 夢が膨らみます。また、Bluetoothはトランスミッターだけではなく、レシーバー機能も搭載の見込みとは驚きです。評判の内蔵スピーカーをモバイルスピーカーとして利用できるとは何とも贅沢です。
今後の機能強化とファームウェアについて
--機能についてはファームウェアで更新できるというお話でしたが、今後、GODJ-C、GODJ Plusともまだまだ機能アップしていくと考えていいですか?
宮崎:これまでのところ、ファームウェアアップデートについては無償で行ってきました。今後も基本性能の向上やバグフィックスなどは無償で行っていく方針ではありますが、たとえばエフェクトの追加やハイレゾデータへの対応などの新機能については、有償にて行うことも検討しているところです。われわれとしても小さな企業で、開発にかなりのパワーが掛かるので、そうしたご協力をお願いする一方、このハードウェアでさらに新しいサービスをお楽しみいただけるように、力を入れていきたいと思っているところです。ぜひ、ご期待いただければと思います。
誤解のないようにしたいのは、すべてのファームウェアアップデートが有償になるわけではない点です。基本性能の向上やバグフィックスについては無償の方針であると明言しています。
今後、有償化を検討しているのは、プラスαの機能を追加するファームウェア、具体的にはエフェクトの追加、ハイレゾフォーマットへの対応などが挙げられています。やはり、付加価値の部分で開発工数のかかるものは、ユーザにも多少の負担をいただきたいということなのでしょう。ユーザ側としても、それでプレイ環境が充実するのであれば、考慮に値するものと思います。いずれは、EDMパック、HiResパックといった感じで、拡張ファームウェアのダウンロード販売が行われるようになるかもしれません。
ようやくGODJ Plusが多くの人の手に渡るようになってきましたが、開発元であるJDSoundではGODJシリーズのエコシステムを広げるべく、立ち止まることなく奮闘しているようです。その将来を見据えた姿勢を応援したいと思います。
当サイトも大したことは出来ませんが、いちユーザとして、今まで以上にコミットしていくつもりです。