ファームウェア

これまでのエントリで必ずといっていいほど出てくるキーワードとして「ファームウェア」を挙げることができます。

いったい、こやつは何者なのか?

では、まずここでGODJを身も蓋もない言い方で表現してみることにします。

さしずめ「DJ専用モバイルコンピュータ」といったところでしょうか。情緒の欠片もなく、ぜんぜん楽しそうにありません。ただ、このイカしたガジェットもまた、コンピュータなわけです。

そうなると「コンピュータ、ソフトなければタダの箱」という、いにしえの格言からも分かるように、エフェクトをビシっと決める高速CPUを搭載しようが、低音の効いたスピーカーがあろうが、縦フェーダーが付いていようが、これらを仕切るソフトウェアが存在しなければ、まったく役に立たないわけです。タッチパネルは真っ暗なまま、ウンともスンともいいません。ハードウェアとソフトウェア、この両輪が揃ってはじめてGODJが成立します。

そこで、ファームウェアの登場です。
パソコンでいえば、WindowsやMacOS。スマホならば、AndroidやiOSにあたるソフトウェアのことです。

パソコン、スマホ用のOSとGODJのファームウェアの一番の違いといえば、汎用か専用かという点です。あらゆる用途を想定した広大で複雑な設計とは違い、DJをストレスなく楽しむことに特化した設計となっています。そのためソフトウェアはコンパクトで、トリッキーなプレイにも遅延のないレスポンスを実現します。そのうえ、余分な機能がないため(プレイ中にWindows Updateとかもう地獄です)、動作の安定性にも寄与しています(GODJ Plusは育ち盛りで、やんちゃなところもありますが)。

また、開発元のJDSoundはユーザの要望を広く聞き入れ、日々ファームウェアを改修しています。要望によって取り入れられた機能は枚挙に暇がありません。プレイ中に感じた「ここは、こうだったらな~」があれば、Twitterでつぶやいてみるといいかも知れません。何から何まで実現するわけではありませんが、リクエストが採用されるなんてこともあり得ます。

何といっても、GODJにはまだ眠っている機能があります。それらを目覚めさせ、ハードウェアを余すところなく活用するため、ファームウェアは欠かせないものなのです。

とはいえ、ファームウェアは万能ではありません。ハードウェアが備えた機能以上のこと(スマホになれとか、金属探知機になれとか)は出来ません。念のため。

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