音源の音量を揃える(理論編)

「音源の音量がいちいちバラバラでmixのときテンパる」こんな経験はありませんか? DJあるあるの上位にランクインするネタではないかと思います。

そんな時、チャチャッと調節してやるのがDJの腕の見せどころなわけですが、「そんな余裕1ビットもねぇし、音量ごときに煩わされるのはゴメンだぜ」という方には、あらかじめ音源の音量レベルを整えてプレイする方法をおすすめします。そこで利用するのが、ReplayGainという技術です。

ReplayGainの仕組み

  1. 音源をスキャンして平均音量とピーク(最大音量レベル)を調べる
  2. スキャンした情報を音源(ファイル)のタグに記録する
  3. ReplayGainに対応したプレーヤーで音源を再生すると、タグからデータを読み込んでレベルの調整が行われる
この技術のメリットは、音源(ファイル)に追加されるのはタグ情報のみで、音声データを書き換えて変更するわけではない点です。つまり、ReplayGain対応プレーヤーでは調整済みの音量で再生されますし、一方、未対応のプレイヤーでは、タグの情報は無視されますので、調整が行われずオリジナルの音量のまま再生されることになります。

ReplayGainの大まかな説明はこんな感じです。さっそく、GODJでも取り入れたいところなのですが、残念ながらGODJシリーズはReplayGainに対応していません。今までの説明は何だったのかとお思いでしょうが、大丈夫です。ちょっとした手間さえいとわなければ、方法はあります。

先ほど、ReplayGainのメリットは、音源に追加されるのはタグ情報のみであると説明しました。しかし、GODJはこの情報を利用することができません。ではどうすればいいのかといえば、直に音源の音量を変更してしまえばいいわけです。作業にはReplayGainに対応したプレーヤーを使い、タグから情報を読み込んで音源の音量を書き換えます。これならば、GODJシリーズでもOKです。

しかしその一方で、オリジナルの音量は上書きされ、元に戻すことはできなくなります。ですので、ちょっとした手間ですが、GODJ用にはオリジナルの音源でなくバックアップを使うようにします。もちろん、レベル調整済み音源だけあればいいという方は、この限りではありません。

なかには「あらかじめ音量を揃えるとは、無粋だぜ」とお考えのユーザもいらっしゃるかもしれません。でも、プレイスタイルは十人十色。こんな方法もあるのかと思っていただけると幸いです。

実践編に続く。

このエントリの情報源

Replaygain つかいかた(foobar 2000 Wiki for Japanese Users)


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